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Adobeは、クリエイティブツールをiPadに導入するという壮大な計画を推し進め、iPad版Illustratorを発表しました。この発表は、Adobe MAX 2019で同アプリのプレビューが行われた際に行われ、iPad版PhotoshopがApp Storeでダウンロード可能になったのとほぼ同時期に行われました。

iPad版Illustratorは、Illustratorのエクスペリエンスをタッチスクリーンデバイスに実現し、Apple Pencilのメリットを最大限に活用することを目指しています。Photoshopアプリと同様に、Adobeはアプリの初期リリースではコア機能に注力し、その後も新機能を追加していく予定です。Illustratorアプリのプレビュー機能には、パターンツール、放射状リピートツール、クリッピングマスク、ポイントグラデーションツール、シンメトリーイラストレーションなどがあります。

PhotoshopアプリでのPSDファイルの完全サポートと同様に、ユーザーはiPad上でIllustratorファイルに品質や精度を損なうことなくアクセスできるようになります。Adobeは、デスクトップ版では利用できないiPad専用機能の追加も計画しています。例えば、手描きのスケッチを写真に撮ってベクターシェイプに変換する機能などです。

Adobeは2020年中にiPad版Illustratorをリリースしたいとしていますが、具体的な日付は発表していません。AdobeはiPad版Photoshopを昨年2019年10月に発表しましたが、実際には2019年11月にリリースされており、しかも機能面ではまだ不十分なため、App Storeでのリリース時期を予測するのは困難です。

iPad版Adobe Illustratorは、おそらくサブスクリプション型のアプリとなり、Adobe Creative Cloudアカウントが必要になります。これは、無料でダウンロードできるもののサブスクリプションが必要なPhotoshopアプリと似ています。