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予想より時間がかかりましたが、AppleはついにmacOS High Sierraアップデートをリリースし、対応Macでダウンロードできるようになりました。macOS Sierra以前のバージョンをご利用の方は、Mac App Storeから無料でダウンロードできます。macOS Sierra (10.12) が動作するMacであれば、High Sierraアップデートをダウンロードできます。今回のビルド番号は17A365で、前回のGM (17A3262) と若干異なります。

先週リリースされたiOS 11とwatchOS 4と比較すると、macOS High Sierraは見た目の変更に関しては控えめなアップデートです。デスクトップオペレーティングシステムにも大きな変更はありません。しかし、内部的には事情が異なります。macOS High SierraはMacにApple File System（AFPS）を導入し、MacをHFS+ファイルシステムフォーマットから移行します。

この新しいファイルシステムフォーマットは、最新のSSDを念頭に設計された新しいアーキテクチャに基づいています。これによりMacの速度が大幅に向上し、WWDCのステージで実演されたように、あるフォルダから別のフォルダにファイルをコピーするといった単純な作業でもその効果を実感できます。AFPSは、組み込みの暗号化、クラッシュセーフ保護、そして外出先での簡素化されたデータバックアップ機能を備え、HFS+よりも安全であるとも言われています。

写真、メモ、Safari、メールなどのmacOSネイティブアプリケーションも強化されました。写真アプリでは写真の閲覧、整理、編集がより簡単に行えるようになり、メモアプリでは表の作成や、特定のメモをメモリストの先頭にピン留めする機能が追加されました。Safariでは、動画の自動再生を停止する機能、常時オンのリーダーモード、インテリジェントトラッキングなどの新機能が追加されました。Siriはより自然な音声にアップデートされ、Spotlightではフライト状況を確認できるようになりました。

macOS High Sierraでは、MacにHEVC（高効率ビデオコーディング、略してH.265）も導入されます。この新しいフォーマットでは、4Kビデオは以前のバージョンで使用されていたH.264フォーマットよりも最大40%圧縮されます。これにより、ビデオストリーミングの品質が向上し、ユーザーのハードドライブの空き容量も増えます。

Metal 2はMacのGPUサポートを強化するとともに、機械学習、バーチャルリアリティ、ゲーム、エンターテイメント、クリエイティブアプリ向けの外部GPUサポートなどの機能を追加します。また、Macのバーチャルリアリティサポートも強化され、開発者はユーザー向けにインタラクティブなVR体験を提供できるようになります。

macOS High Sierra の新機能の詳細については、Apple の Web サイトをご覧ください。